コラム

日本酒を選んで飲んで楽しもう

2021/09/22

一番辛口なのはどれ??

先日のきき酒会での質問のひとつ。
メンバーは5 名、数種類の日本酒と料理でペアリング勉強会の一幕なのですが…

答えはバラバラ。

いえ、実はこれ思った通りの結果だったのです。

人間の味覚とはそれほど曖昧、いやそれぞれ個々の感性で感じている物なのだと思います。

そんな日本酒にいま興味はあるが、
『味の違いが分からない…』
『二日酔いしそう…』
『そもそも何をどうやって飲めば良いのか分からない…』
そんなあなたにピッタリな日本酒を選んで飲んで楽しんで!この3つを伝授致します!

前途のように日本酒の味わいに正解はありません。
皆さんの感性で日本のお酒、日本酒を楽しんでみませんか。

旬な日本酒と地酒 ~日本酒の選び方~

食材などに旬があるように、
日本酒にも旬があるのをご存じですか??

細かいことを書くと長くなるので簡単に言うと、
最近では色々な蔵元が季節ごとにオススメ商品を販売しています。

例えば、

夏の夏酒や、スパークリング(泡酒)、
秋には『ひやおろし』

といった季節ごとの商品が並んでいるので、
酒屋さんやネットで迷ったらこれをチョイスするのも良いかも。
そして、同じ銘柄でも味わいを季節ごとに変えてきているのも魅力の一つ。
夏酒で呑んだあの銘柄を、秋のひやおろしで!なんて言うのも楽しみの一つです。
合わせる料理も旬の食材で!なんて上級者への第1歩ですね!

また、
故郷のお酒をチョイスする!というのも良いかもしれません。

その土地の気候風土にあった日本酒は日本全国津々浦々、様々な土地で造られています。

故郷の味を取り寄せて、故郷の日本酒と共に味わう。

故郷に想いを馳せながらきっと日本酒と共に素晴らしい時間を過ごせる事でしょう。

日本酒を褒めてみよう ~日本酒の飲み方~

世界には様々な温めても美味しいお酒がありますが、日本酒もその一つ。
温めなければ日本酒の美味しさは分からない!!
なんて事を言う人もいるくらいですから。
『温めても美味しい世界のお酒〇〇撰』には間違いなく上位で入って来る事でしょう。

さておき、
日本酒の魅力といえば、

温度によってその表情を変えるお酒

難しい事を書くと本当に長ーーーーーーーーくなるので簡単にいうと。

日本酒の華やかな香りを楽しむのであれば冷やす。
日本酒が持つお米の甘味や旨み・味わいを楽しむのであれば温めれば良い。

つまり、
持ち味をより引き立たせる飲み方が出来るのが日本酒なのです。

自分を褒められて伸びるタイプだと思っているそこのあなた、
日本酒も同じタイプなのですね。

酒屋さんやネットでお酒を買ったらまず冷蔵庫へ入れることをお勧めします!
そして、いざ飲んだ時、
爽やかだな!とか華やかだな!と感じたら冷して。
逆に、
華やか??爽やか??と分からなければ少し温めてみては。
もし温めるときは出来ればレンジを使わず、
湯せんでゆっくりと 温度は熱めのお風呂くらい

専門的な酒器なんて無くても、
湯呑でもお茶碗でもお湯に浸かれば何でもOK。火傷には気を付けて。
お酒も人間も褒め方を間違えると… ね。

日本酒の酒《酒道(しゅどう)》の道へようこそ ~日本酒の楽しみ方~

温度によってその表情を変える日本酒。
では温度によって酒器(グラス)も変えたいところです。

華やかな香りを楽しむにはワイングラスの様な形状のグラス。
甘みや旨味、味わいを楽しむのであれば、お猪口の様な形状のグラス。

といった具合。

好きな日本酒が出来たら、それに合わせて酒器を購入してみるのも楽しみの1つ。

同じお酒でも、温度を変えて酒器も変えて
酒器(グラス)のバリエーションが増えれば1本で2度も3度も美味しい。

酒道

これが日本酒の楽しみ方、酒の道《酒道》の始まりです。

そして、日本酒を購入したらまず準備したいのがお水。
水道水よりも国産のミネラルウォーターがオススメ。

お水もお酒の温度と合わせてみる。
冷たいお酒には冷たいお水を、温かいお酒には、出来れば温かいお水で。 お酒の温度と一緒にお水の温度も変化していきます。

ここまで書いた通り日本酒とは、味わいと同じく奥深い魅力たっぷりな飲み物。
でもお酒であることをお忘れなきよう、次の日頭が痛いなんてことが無いように、
お水の量はお酒と同量が良いとされています。
お酒と合わせて和らぐお水。

『和らぎ水』と共に。

日本酒を選んで飲んで楽しんで。
ここに書いたことは、まだまだほんの一部に過ぎません。
この様に奥が深い深い“酒道”の道へ一歩足を踏み入れてみてはいかがですか。